生理痛改善のため、ミレーナを使った体験談④

◯術中・術後、定期検診

 検査結果で異常なしと判定されたら、二回目の受診で手術です。ミレーナ挿入には適切な時期があるようで、私は月経が終わってすぐに来るよう言われた気がします。
内診台に座ると、前回と違い助手の看護師が控え、ライトが私の股を照らしていてちょっとウケました。嘘です。ウケたのは文章を書いている今で、手術当時は物々しさに緊張したのを憶えています。

エコーののち、金属の棒(多分、マジックハンドみたいな)が膣に入れられます。膣の奥にあたると、その棒が子宮口を拡げるのですが、これが死ぬほど痛い。
この痛みは膣を拡げる痛みとは別でしょうから、性交経験のある方でも痛いだろうと推測します。おそらくは、がん検診に似た痛み...でしょうか。しかし手早く処置をしてくれたので、痛みは1分と続きませんでした。

ミレーナがはいったらエコーで再度確認し、手術は終わりです。内診台に座ってから、5分と経っていないと思います。


 さて、無事にミレーナが入り、診察室を出ました。しかし、子宮口の拡張が終わって一度は引いた痛みが再び現れます。最初は生理痛程度の痛みだったのが、段々と立てないほどの痛みに。
苦しみながら会計を済ませて病院を出ました。

ここからが大変でした。念のためにナプキンをつけようとモールのトイレに座ると、(結局、私は術後すぐの出血はなかった)もうあまりの痛みに動けません。
イブプロフェンを2錠、4錠とのみましたが一向に効かず、痛みはひどくなる一方。仕方なく、フラつきながら電車で帰宅。

帰宅して普段の月経痛に処方されている強い鎮痛剤を6時間に10錠はのみましたが無意味でした。(真似しないでください)
結局その日は軽い食事だけして寝ていました。半日もすると痛みはマシになり、翌日の午後にはごく軽い生理痛程度になっていたと思います。

これを踏まえ、やっておけばよかったことリストです。

・ナプキンは手術前に貼っておく
・手術後に予定を入れない。できれば次の日も
・術後に強い痛みが出たらどうすべきか医師に聞いておく。適切な鎮痛剤があるなら処方してもらう。(事前に!!)
・家族に迎えを頼むか、タクシーを呼ぶ

特に上三つは強くお勧めします。


 さて、術後の激痛を乗り越えましたが、その後も軽い痛みは止みません。結局二週間程度はごく軽い生理痛と共に過ごし、一ヶ月半は軽い出血がありました。しかし、これらの「軽い生理」ふうの症状は、子宮口を拡げた衝撃というより、ミレーナの作用のようです。
エコーでミレーナの位置をチェックする術後一ヶ月検診では、医師に「完全に生理が止まる人もいれば、貴方のような軽い出血がずっと続く人もいる。貴方も、今後出血が止むかどうかは分かりません」と言われました。


 以上が私の術中術後と初回定期健診のレポートです。結果として、出産経験なしでミレーナを挿れるのは、生理痛より痛い。立てない眠れない1日でした。ですが痛みは一度きりのもの。私は最終的に、ミレーナを使用して心底良かったと思っています。

次回が最後です。生理痛改善のため、ミレーナを使った体験談⑤ - mizunitsuyoi’s blogでは、ミレーナを入れてからの生活、及びミレーナのメリットとデメリットをまとめた上で、迷っている皆さんの力になりたいと思います。